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「地域に根付くとは」

 

 サッカーW杯。世界一流の技術。世界の本気。日本代表の奮闘。

 そういった中「一流選手を育てる」という紙上フォーラムが開催された(5/29朝刊)。鹿児島から世界へ、一流選手はどうやったら育つのか。

 世界に通用するような選手活動というものは、もはやイチ個人の力、財力だけではどうすることもできない。そこには、企業、行政、地域の大きな理解、バックアップが必要となってくる。しかし、日本におけるスポーツというものは企業と行政を中心として普及してきた。スポーツを地域へ。地域に根付いたスポーツ活動を展開していかないといけないということ。では「地域に根付いたスポーツ活動とは?」何を持って、どういう活動をすれば「地域に根付いた」ということになるのだろうか。

 そういうことを、地域の皆が集まり、考え、行動していくこと。そんなささいなことが、結局は「地域に根付いた活動」というものであり、今の日本のスポーツ界には欠けている部分ではないだろうか。

 W杯をテレビで見ながらそんなことを考えていたら、市民参加の市政を推進するための指針を策定するための「市民参画推進条例(仮称)」の検討委員会の初会合が鹿児島市役所で開かれたという(6/12朝刊)。 全国的にこういった動きが多く見られる。地域住民の価値観が多様化している昨今、住民は行政サービスを受けるという立場ではなく、自分達で地域に対して何ができるかということを問われている。

 公平・平等が行政サービスの基本。言い換えれば、画一的なサービスはかゆいところには手が届かない。ましてや市町村合併などが進めば、かゆいところはますます増えるだろう。そこは住民同士で補っていくべきで、行政はそのための受け皿を整備して欲しい。十一月には提言が出される。大いに期待したい。

 総務省が情報技術(IT)に関する地方別家計消費状況の調査報告を公表した(6/2朝刊)。インターネットを利用できる機器の保有世帯は全国平均48%、九州・沖縄は38・7%に及ぶ。 かくいうわたしもインターネット人間。友人や仕事のメールでのやりとりは当たり前だし、ネット上での情報発信・収集もかかさない。

 しかし、あまりにもこのメールというものが当たり前になってき過ぎて、なんでもかんでもメールでという風潮がでてきているようにも思える。特に携帯メールというものが普及し始めてから。メールは全能ではない。人と人とのコミュニケーションの崩壊がいたるところ叫ばれている。確かにメールはとても気軽で便利なツールだが、コミュニケーションの基本は「ぬくもり」。インターネットでは「ぬくもり」は伝わらない。インターネットが普及することは大変素晴らしいことだが、コミュニケーションの本質を見失うことのないよう警笛を鳴らしておきたい。(NPO法人SCC 太田敬介)