平成15年度 第5回定例理事会議事録

第5回SCC定例理事会議事録

日 時:3月27日(土)PM1時から
場 所:県立鴨池陸上競技場内ミーティングルーム
出席理事:太田[理事長・議長]、植田、竹内、 太田(貴)[事務局長]
出席監事:下堂薗
欠席理事:馬場、鈴木、榊
オブザーバー出席:下田平、竹之内、木原、大坪(恵) 庭田、有田、田原、樋高
議事内容
・新スタッフ紹介
・各担当コーチより状況報告、今後の方向性
・50mダッシュ王選手権について
・役員改選について
・今後の予定

(太田)平成15年度の最後の定例理事会となりました。定刻になったので始めます。

■新スタッフ紹介

(太田)前回の理事会でも話が出たが、鈴木、竹内両コーチを補助する形でのコーチが必要だということで、有田コーチ、丸田コーチが2月からコーチングスタッフとして参加している。

(有田)2月からBを担当している有田です。入った当時は何をしてよいのか分からなかったが、最近は慣れてきて、よく声をかけることができるようになった。4月から学校が始まるのでなかなか出てこれなくなるが、力になれるように頑張りたいと思う。これからも宜しくお願いします。

(太田)丸田コーチは本日熱が出て欠席となった。丸田コーチに関しては竹内コーチからお願いします。

(竹内)宮崎の小林高校出身で、現在純心大学の1年生。アキレス腱を痛めていて、現在競技はできない状態だが、走るのがとても好きな子です。

(太田)竹内コーチ、補助スタッフが1人増えたことでどうだろうか?

(竹内)まだ変化はそうない。中学生の女の子が何人かいて、そっちのほうを今後見てもらおうと思っている。

(太田)最初、下田平さんから話しが出たのは、ある程度高いレベルに行きたいという人たちと、楽しんで走りたいという人たち、そこを今後分けていったがいいのではという話だった。それよりも中学生とその他という分け方になるということ?

(竹内)臨機応変にやっていきたいと思っているが、今問題だと思うのは、マラソンをやりたいという人たちと、中学生などで800mをやりたいという人では全然練習が違ってくるということ。そういった中で例えば200mのインターバルをやりたいという人は中学生に交ざってやっていけばよいと思う。

(下田平)今、みんなのレベルがだいぶ違ってきている。そういった中、レベルの高い連中から「練習内容が少しマンネリ化しているんじゃないか」、とか「独りでもできるような練習じゃないか」といった意見が出始めている。短距離のAとBのような形で分けていったほうがいいのではないか。

(太田)その辺りはもう1回後でゆっくり突っ込んで話をしましょう。

■各担当コーチより状況報告、今後の予定

【クラブA担当太田コーチ】
(太田)以前はわたしと鈴木が交代でAとBの練習を見ていたが、昨年の5月ぐらいから完全にわたしがAを見るようになった。SCCが出来て4年になるが、初めてしっかり冬期練習をやった。これからは試合が始まるわけだが、今後練習メニューに関しては、量も落とし、スタンダードな、シンプルな形になる。7月終わりから8月ぐらいに試合から遠ざかる時期が来るので、その時にまたしっかり練習をやりたい。

【クラブB担当有田コーチ】
(有田)Bを見て2ヶ月になる。高学年は落ち着いているが、低学年があまり話を聞かない。低学年の子達がもうちょっと落ち着きをもって話を聞いてくれればよいと思う。

(木原)低学年の子供たちが興味を持つように仕向けないといけない。

(太田)今、Bの方は僕がほとんど見れなくなったが、メニューは立てている。基本的に、陸上の専門的な練習ではなく、楽しんで走れるようなメニューにしたいと思っている。その一方で、速くなるために来ている子達もいるので、専門的な練習もやらなくてはいけない。そのバランスが非常に難しい。有田コーチからこういう練習もした方がいいんじゃないかというのはあるだろうか?

(有田)リレーはみんなすごく楽しそうにやる。

(太田)ただ全力で走れといってもなかなか全力疾走しない。何か、勝ち負けとかゲーム性を持たせると知らず知らずにうちに何本も全力疾走している。メニューに関しては、今後スタッフにどんどん任せていきたいと思う。

【クラブC担当竹内コーチ】
(太田)さっきの話の続きになるが、レベルの高い人たちに対してどういうコーチングをしていくかということ。しかしそれは竹内コーチにも考えがあって今のような形にしていると思うのだが。

(竹内)1時間しっかり走れるということが基本。速い人は速いペースで。また心拍数などを測ったりしながら、各自にあった形での練習になっている。そんなに問題はないと思っているが、変えていかないといけない面もあると思う。マラソンにしてもハーフマラソンにしても、まずは1時間しっかり走れる。そこのレベルにいけば、また違う練習メニューになってくるが、そこまでのレベルの人はまだいない。長距離が始まってまだ2年。これから3年目に入るわけだが、そろそろ段階をあげていかないといけないとは思う。でも、まだ徐々になのなかと。

(太田)僕にしても鈴木コーチにしても言えることだが、今日こういう練習をする、何故今日この日にこの練習なのか、毎回練習報告書を提出してもらっているが説明がちょっと足りない。練習中のポイントなどにしてもそう。何故この練習なのか、きちんと説明できないと、また同じことやっているなと思われてしまう。自分は分かっても、選手には分からない。しつこいぐらいやってもいいのではないだろうか。

(竹内)練習は反復が大切。だから報告書に書く内容も同じになる。

(太田)そこは国語の能力。伝わらないと良いコーチとは言えない。自分が思っていることが選手に伝わらないと、良いコーチングとはいえない。指導者の数だけ練習方法がある。どの練習が正しいかなんてない。選手に「この練習が正しいのかな」と疑問を持たせることが一番よくない。それと、クリール、ランナーズのような雑誌を読むと、技術的なことがたくさん載っているのに驚く。僕は短距離選手で、長距離の選手は技術とかそんなことに興味はなく、みんな自己流で走っているのか思っていた。どこにどういう意識を持って走ればいいかなどの指導ももっと細やかにやるべき。また先日外園さんから、竹内コーチは、見ているだけでなく、たまには一緒に走ってくれないかと言われた。わたしが誤解を招くようなことを言ったかもしれないが、自分のための練習の時間と、コーチングの時間はきっちり線を引けと言っただけで、コーチングのために皆と一緒に走るのは全然構わない。

(竹内)自分が走ってしまうと、他の選手が見えなくなってしまう。

(太田)ずっと走るということではなく、この人はもっとこういうリズムで走ったほうがいいなとか、そういう時はさっと横について1週ぐらい一緒に走ったり、外園さんはそういうことをおっしゃっているわけだ。丸田コーチも長距離のトップ選手としてやってきた人物なのだから、練習方法に関してもいろいろとアイディアがあるはず。二人でもっと話をしあいながらやっていって欲しい。

(下田平)レベルの高い人たちは、高校生、中学生の練習に組み込んで一緒にやっていった方がいいのではないだろうか。

(竹内)入りたい人は入っても構わないが、基本的に中距離の練習は全然違う。また1週間の中の流れもある。

(下田平)個人的な意見だが、せっかくコ−チが一人増えたのに、増えた分が中学生メインということになると、それはどうだろうか。

【クラブD担当平井コーチ】
(平井)冬季練習の間は、基礎体力、サーキット、やったことのないドリルなど、より身体を使えるようなメニューを組んできた。今は九州パラリンピックが終わりほっとしているところだが、次は5月23日の日本選手権に向けて頑張っていきたい。今年は、40、50代メンバーはマスターズ登録をしてそちらの大会を目標にしてやっていくが、20代、30代のメンバーは障害者としての大きな大会が非常に少ないという状態。スタッフの面に関しては、田原コーチが4月から就職するので、そこから先は人手が足りなくなる。スタッフを増やしていかないといけない。

(太田)スタッフの募集に関しては、まず、鹿児島市ボランティアセンターに募集のポスターを貼る。またハートピアかごしまに登録をしているスポーツ指導員に対しても働きかけをしたいと思う。またSCCのメンバー同士でもどんどん伴走等の協力を頂きたい。また新聞社等にもご協力を頂きたいと思っている。

(田原)今まで暗い中でやってきたが、日が長くなってきたので随分練習しやすくなってきたが、そういう時ほど気が緩んでしまう。気をつけていきたい。

(太田)先日、益田さんが突然練習にやってきて誰か伴走をしてくれないか、ということがあったが。

(竹内)突然で驚いた。今やっているドリルを一緒にやるのは無理。あわせることはできるが、それは目的が違ってくる。その後の伴走に関してはそう問題ない。

(太田)これからも、会員の皆さんにも伴走などのお手伝いを頂きたいと思っている。ちょっと手伝ってもらえるだけで出来ることがたくさんある。これからどんどんスタッフから会員の皆さんに(伴走などの協力を)働きかけていきたいし、会員の皆さんからも「何か手伝いましょうか」という声掛けがあると嬉しい。

(下田平)クラブCのメンバーもサポートしていきたい。問題ない。

(竹内)伴走に関しては何も問題ない。一緒に走れる。

(平井)ドリルから教えると、みんなの中で一緒にというのは無理だと思う。個人的に教えていかないといけない。

(太田)長距離にしても、短距離にしても、こちらが練習終わってしまった時に、「一本伴走してもらえるかな」と言われれば、それくらいみんなやってくれると思う。人はたくさんいるわけだから、自分達(クラブDのスタッフ)だけで全てやってしまおうとするのではなく、どんどん皆に声をかけて欲しい。逆に、自分たちは伴走をすることで邪魔になるのではないかと、思ったりもする。だからどんどん声をかけていければいいんじゃないか。

(木原)多分、伴走とかやってみたいと思っている人は多いと思う。クラブDの人たちもどんどん声をかけて交流していったほうがよい。

(植田)タイミングもある。自分が練習に集中しているときは出来ない。

(下田平)クラブCのメンバーもどんどん話しかけているし、ペースに合わせて走るのは問題ない。どんどん交流していきたい。

(植田)伴走は何か特別な技術がいるのか?どういうこところに気をつければよいのか分からない。ポイントがあれば教えて欲しい。

(平井)クラブDのメンバーにも受身ではなく、自分から積極的に動かないといけないという話はしてある。伴走の基本的なことに関しては日常的に皆さんにお話できるよう努力する。

(田原)伴走は難しいことではない。誰にでも出来る。

(太田)出来ないこともたくさんあるけど、出来ることもたくさんある。どうせ数えるなら出来ることを数えていこう。

(竹内)一度、合同練習したらいいと思う。

【プレイングスタッフより】

(樋高)1年ぐらいなかなか顔を出せずにいた。小学生に関しては、興味を持たせて練習をやらせないといけない。ラジオ体操のようなカードを作るとか。具体的な目標を持たせるのもいいのではないか。50mのタイムを定期的に計るとか、そういうことを組みこんでいければと思った。

(太田)今までクラブBは担当コーチ1人でやってきたので、記録測定などが難しかったが今後はどんどん取り入れていこう。

(木原)なかなか練習をする時間がない。4月以降も自分がどうなるかまだ分からない。鹿屋の仲間も増えたみたいなので、まずはしっかり練習をして自分が走れるようになるようにしたい。

(竹之内)跳躍ブロックだが、今年の冬期練習は大坪コーチ、鈴木コーチと話し合い、合同練習を計画し取り組んできた。また定期的にコントロールテストを行い、各選手の基礎体力がどれくらい向上しているかを把握してきた。練習をしっかりやれている選手は基礎体力があがっている。高校生に良い素材がいるので、春先からインターハイに向けてサポートしていきたい。わたしも今怪我をしているが、秋ぐらいには結果が出るように頑張りたい。

【その他トレーニングについて】

(植田)クラブAだが、中学生からマスターズまでかなりレベル差がある。そういった中、脚の具合を見ながら自分で練習量を減らしたりしてはいるが、周りがやっているとどうしても無理してしまうのが現状。コーチに声をかけてもらうと皆嬉しいと言っている。スタッフが一言アドバイスを積極的にして欲しい。中学生はなかなか自分からコーチに質問できない。

(太田)そこはコーチングの原点。どんなに人数が増えても、1人1人と向き合っていきたい。実際、一度に数十人の選手を見るのは難しいことだけれど、できる限り大切にしたいことだ。

(平井)クラブDにも40代、50代のメンバーがいるので、是非そのメンバーに植田さんのような人からも声をどんどんかけて頂きたい。僕がコーチの立場で話をするのと、植田さんが同じ選手としてアドバイスをするのはまた違ってよいと刺激になると思う。

(植田)怪我人とかの対処に関しては、わたしたちはプロなのでどんどん頼って欲しい。

■50mダッシュ王選手権について

(太田貴)今日現在で192名の申し込みがあった。

(太田)今年はニシスポーツの電気計時で行う予定。

(太田)当日お手伝い頂けるスタッフの人数をきちんと把握して、当日は、鈴木、竹内コーチを中心にしっかり動いて欲しい。毎年問題になる駐車場の件だが、伊敷中学校から許可を頂いた。スタッフは伊敷中に車をとめてもらう。

■役員改選について

(太田)3月いっぱいを持って理事の任期が終わる。2年前とSCCの状況も変わってきている。来年度の理事をバランスよく人選していきたい。もちろんクラブC、Dのメンバーも理事に入って頂きたいと思っている。

(竹之内)理事の人数は何名と決まっているのか?

(太田)6から10名。

■その他

(太田)スタッフ証を作った。入ってきたばかりの人には誰がスタッフだか分からない。スタッフは練習中必ずスタッフ証をつけること。それと、有給スタッフが増えたので今後きちんとシフトを組んでいきたい。

(太田)他に何もなければこれで終わります。

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