2002/11/17(Sun)
<年の終りに>
 朝は加世田でちびっこサッカー、昼は姶良で高校野球の1年生大会決勝と、薩摩半島を南北大移動してのハードスケジュールでした。

 1年生大会を観戦するのは初めてです。今までは会社の主催行事のサッカーと重なってなかなか見に行けませんでした。今回は主催行事の取材陣も人数が足りているので、僕が総合デスクになって、動けるようになった利点を最大限を生かすべく、初めての1年生大会に足を踏み入れました。
 決勝戦は鹿児島城西と鹿児島商。二回に鹿商がソロ本塁打で先制しましたが、三、四回で鹿城西が1点ずつ挙げて逆転し、終盤は尻上がりに調子を上げたエース奥が連打を許さず、2−1で鹿城西が初優勝しました。
 レギュラーチームも力のある鹿城西ですが、負けず劣らず1年生チームもなかなか見せる野球をやってくれます。何と言ってもバッテリーが素晴らしい。レギュラーバッテリーでもある奥―細山田のバッテリーは、緩急を自在に使い分けて連打を許しません。
 「僕の最大の目標は27個のショートゴロを取ることです」という奥の言葉にしびれました。これぞ、打たせて取る投球の極意! 下手投げのきれいなフォームから、小気味いい投球を続ける姿は、3年前に秋優勝した加治屋君をほうふつさせます。細山田のテンポのいいリードも見ごたえがありました。
 攻撃に関しては、バントの失敗が多くて思ったほど点数は入りませんでしたが、鋭い弾道を描く打球はよそのチームにはないものです。2本の適時打はいずれも2ストライク追い込まれてからのもの。勝負強さが光りました。

 新聞には使えませんでしたが、掲載記事にアップした写真の笑顔が素敵です。秋は県大会、九州大会と消化不良の野球を見てきましたが、今年最後の高校野球でいい試合を見させてもらいました。



2002/11/16(Sat)
<勝負はきん差が面白い>
 勝負はやっぱり最後までどっちが勝つか、手に汗握る展開の方が面白いと思います。
 花園をかけた高校ラグビーの決勝戦は5年連続で鹿児島実VS鹿児島工の対戦です。はっきりいって実力差がもろに出るラグビーの場合、準決勝までは「筋書きが見えるドラマ」であまり面白くありません。
 鹿実、鹿工の2強対決は僕が会社に入って3年目までは鹿工がずっと勝っていましたが、2年前に鹿実がロスタイムの逆転劇で勝利して以来、立場が逆転しここ数年は鹿実の天下が続いています。
 この1年に限っては、新人戦、県総体と鹿実が勝利していますが、いずれもきん差であり、実力差はあまりありません。特に花園がかかるこの大会は、これまでの2大会とは比べられないほどのプレッシャーが掛かります。
 プレッシャーという点では、個人的にはチャレンジャーで挑む鹿工の方が有利ではないかと思っていました。明かな実力差がある場合はともかく、差がない場合は「挑まれる」より「挑む」方が気分的には平静でいられます。ましてやFWを中心とした組織プレーでは鹿工の方が力を持っていますから、武器を有効に使えれば、あるいはということも十分考えられました。
 立ち上がりは完全な鹿実ペース。分が悪いと見られたFW戦で崩れることなく、速い球出しでボールをつなぎ、ご存知・濱島の独走トライもあって前半は19―3と主導権を握ったかに思われました。
 しかし、後半鹿工も意地をみせます。ようやくFWが前に出始めて鹿実にプレッシャーをかけてミスを誘い、ラインアウトからのモールで再三押し込みます。1トライ差まで追い上げて「これは2年前の逆転劇の再来か」と思いましたが、鹿工痛恨のインゴールノックオン。その直後に一発ターンオーバーで里村に独走トライが決まり、鹿実の勝利が決定的になりました。

 記事にも書きましたが、勝負を分けたのは「個人の決定力」の差でした。おそらく60分間のうち40分間は鹿工が優位にボールを出して試合を進めていたと思います。とくに後半は鹿実にほとんどラグビーをさせていませんでした。点数は29―20。この9点の差は、濱島、里村という局面でトライを決められる選手が鹿実にいた差だったと思います。
 試合後の鹿実フィフティーンの満面の笑みと、しばらく絶ちあがれずに号泣していた鹿工フィフティーンとのコントラストが印象的でした。



2002/11/15(Fri)
<野球はライブで>
 昨夜はテレビで日米野球を見ました。
 ボンズや中村紀の豪快アーチを見ていると、豪快野球の醍醐味、こういったものを見て日常のカタルシスを得ている人たちが大勢いるんだろうなと思いました。

 考えてみると、仕事をするようになってからテレビで野球観戦をする機会が少なくなりました。そのかわりライブで見る機会は格段に増えました。
 ふと気になってライブで見る野球とテレビで見る野球の違いを考えてみました。ライブで見る良さは、何といってもいろんな視野で野球を見られることです。基本的にはボールの動きを中心に見ることになりますが、興味があれば野手のシフトや走者の動き、場合によっては外野手の守備位置まで確認することができます。
 テレビで見る場合は、解説で詳しいサイド情報を得たり、見逃した場面をリプレーで見ることができたりといったメリットがあります。
 ただ最近考えることは、テレビで見る野球が野球の本質を隠しているような気がするのです。
 テレビはどうしてもボールを中心にした動きにのみ限定されてしまいますから、投手のボール、打者の打撃はライブで見る以上に詳しく分かりますが、それ以外の部分が見えにくくなります。
 特に走塁のセンスに関してはまったく分かりません。野球における走塁とは盗塁以外にも、打球をいかに素早く判断して先の塁を奪うか、高度なセンスを要求されるのです。
 もうひとつは守備。難しい打球をダイビングキャッチするファインプレーは「珍プレー、好プレー」などでやっていますが、本当のファインプレーは難しい打球をいかに素早く判断して難なくキャッチするかなのです。
 剛球投手や強打のスラッガーは画面を通して分かります。しかし、走塁センスや守備センスはなかなか見えにくいです。本当に野球の醍醐味を知りたかったらライブで見ることが一番だと思います。でも一般の人はなかなかそう思っていてもなかなかできないのが現実です。だからこそ僕のような活字メディアの人間はそういった部分まで掘り起こして野球を伝えられたらと思うのです。

<きょうのSCC>
 仕事が思ったようにはかどらず約40分ほど遅れて練習へ。
 きょうのメニューは10分ジョッグ→3分ハイペース→6分ジョッグ→1分ハイペースの20分を2回繰り返す40分間走。今月の中旬に入ってから長い距離をゆっくり走る練習からだんだんと速いペースで走る練習が入ってきた。ただし今回のように遅いペースと速いペースを織り交ぜて走るのは初めての経験で、速いペースで走ったあと極端に遅くなったりして結構体には負荷が掛かっているようだ。
 ランニングの後は補強運動。走っていきなり短距離メンバーと同じハードな腹筋についていけずダウン。以前に比べればだいぶついていけるようになったとはいえ、この腹筋運動だけはどうしてもやりきることができない。お腹の荷物はまだじゃましている。



2002/11/14(Thu)
<雑感もろもろ>
 休日明けのお仕事。新しい企画などについて局長と話し合い、昼は高校新人ソフトテニスの取材に行きました。
 10月から入った新人記者も、なんだかんだいいつつも、仕事に慣れてきているようで一安心です。僕がデスクになって原稿をチェックするんですが、ひところは「これで本当にまともな記事が書けるんだろうか?」とがく然としたんですが、だいぶ記事らしい文章が書けるようになったみたいです。まだ楽観はできませんが、やる気を失わないよう、それでも締めるべきところは締める、そのメリハリの手綱さばきをきちんとしていきたいと思います。

 きのう書いた「スポーツ維新」という言葉。なかなかいい響きです。今は無理ですがそのうち落ちついたら、この言葉をテーマにして連載を書いてみたいものです。



2002/11/13(Wed)
<スポーツ維新>
 ふと目がさめたら夕方5時半。SCCの練習に行こうか迷いましたが、体にむちを当てて練習に参加しました。
 もうだいぶ日が落ちるのが早くなって、練習開始時間にはもはや薄暗くなっています。きょうはいつものように基礎ドリルをやってから1時間のジョッグでした。
 ペースは自由でいいということだったので、ゆっくり走ろうかと思っていましたが、いつの間にかペースが上がっていて、前回の1キロ5分半よりも速い、5分ペースで1時間完走しました。LSDの1時間よりも明らかに速いペースでしたが、それほど苦しさは感じません。脈拍も前回よりも少なくなって162回でした。目安は150回とのこと。この脈拍を測ることで、どのくらい体に負担がかかっているかが分かるので、少なければ少ないほど、余裕を持って走れているということになります。

 練習後、代表の太田さんと雑談しました。一昨日の日記に書いたバスケットボールの市民チームの話から始まり、鹿児島のスポーツ談義に花が咲きました。
 考えてみると、陸上にはSCCがあり、サッカーのヴォルカ鹿児島も市民チームとしての道を模索しているらしく、同じような道をバスケットボールが歩み出し、ラグビーにも鹿児島ブロンコスというNPO法人のチームができました。
 陸上、サッカー、バスケ、ラグビーという競技で鹿児島は、既存の概念とは異なる新しいスポーツの動きがあることになります。競技によってやり方は異なりますが、共通するのはスポーツ選手や団体が、スポーツそれ自体で自立していこうという流れになっていることです。今の企業スポーツの行き詰まりを打破する新しい潮流が4つの競技で見られるというのは喜ばしいことです。
 「さすが明治維新を成し遂げた県ですよね」と太田さん。非常に保守的で封建的な土壌の強い鹿児島県ですが、そういう進取の気勢もあるからこそ、あの明治維新に幾多の人材を輩出したのかもしれませんね。その流れは150年を経た今でも受け継がれているのが、感慨深くもありました。



2002/11/12(Tue)
<時間を考えろ>
 当直明けの休日。昼前に帰宅して、夕方前まで一眠りしてから、鹿児島城西の練習に行ってきました。

 秋季大会も終わり、どのチームも平日はボールを使わないトレーニングに入っています。鹿城西は平日でもボールを使った練習をやっているので、ふと野球がしたくなったときに足を運んでいます。
 僕が丁度ついた頃、内野ノックが始まりました。ここの練習はやること、なすこと、そしてしゃべることに全て意味があり、それをいっしょに練習しながら紐解いていく楽しさがあります。
 1時間弱、三塁に入ってノックを受けていましたが、選手が練習中ずっと「時間を考えろ!」と声を掛けていたのが気になりました。
 僕はずっと「時間が短いから集中してやれよ」という意味なのかなと思っていましたが、違いました。あとで選手に聞いてみると、「時間を考えろ」とは走者を想定した練習であるという意味だそうです。
 三塁手が二塁に転送して併殺プレーの練習。打球によって余裕を持ってアウトにできる場合と、間に合うかどうかのきわどい場合といろいろある。余裕があるなら、無理してクイックスローする必要はないし、きわどい場合は素早いスローイングが要求される。そういった場面場面を自分で想定しながら、対応していくというのが、時間を考えろの真意だったのです。
 数日前に「日常が大事」と日記に書きましたが、この練習はまさに本番につながる日常です。ノックもただ打って打球を処理するだけではない。そういう合理精神を体感できた貴重な一日でした。


2002/11/11(Mon)
<頑張れ!教員チーム>
 きのうが休刊日だったので、あすの紙面はきのうときょうの分のスポーツがいっしょになります。高校サッカー、ラグビーにバレーボールの新人戦と生ニュースが目白押しで、12日掲載予定の「菜の花マラソン挑戦講座日記」は13日に延期になりました。このページにはアップしておきましたので、興味のある方はのぞいてみて下さい。

 夕方、バスケットボールの全九州総合選手権で優勝した男子の鹿児島教員チームの監督さんと電話でお話しました。監督さんはこのページの熱心な読者だそうで、ありがたいことです。きょうは教員チーム優勝の件で問い合わせたのですが、この優勝の持つ意義に少し触れました。
 この教員チームは将来的に鹿児島の市民チームの母体を目指しているとのこと。サッカーでいうところのヴォルカ鹿児島のようなチームです。メンバーのほとんどが教員ですが、将来的には法人化して支援してくれるスポンサーを見つけ、雇用を創出し、監督さんの言葉を借りれば「バスケットボールで飯が食える」環境を作りたいのだそうです。
 そのために今回の九州大会で優勝して、スーパーリーグ所属のチームと同じ土俵で戦える全日本選手権に出場することが悲願だったと言います。

 今はバスケットに限らず、日本のトップスポーツを支えていた企業スポーツが次々と休・廃部に追い込まれ、自立したスポーツ選手・チームへの道を模索している人が大勢います。SCCの太田さんらはその先駆者といえるでしょう。鹿児島にもSCCのほかにこのような取り組みがあることを、僕はうれしく思います。またひとつ自分が応援したくなるチームが増えました。