2003/03/23(Sun)
<バスケづくしの締め>
 今週1週間は「バスケットボールづくし」といっていい1週間でしたが、その締めにふさわしいきょうの「バスケットサミット2003」でした。
 今まで「スポーツ維新の時代」で鹿児島教員クラブのバスケットに関して、関係者からいろんな話を聞いて、いろんな文章が書けそうな手ごたえはあったのですが、どうも今ひとつ決定的な決め手を欠いていました。
 隔靴掻痒気持ちでいたのが、きょうの試合を見て氷解しました。考えてみると、今まで鹿教員クの試合を見たことがなかったのです。スポーツの基本は、何といってもライブで試合を見ることなのに、その基本をしないまま長編原稿を書こうとしていたのでした。
 きょうの鹿教員クと上海体育学院の試合は、鹿教員クが何を目指し、どんなバスケットをやって、鹿児島の県民に何を示そうとしているのかがコートの上で見事に表現されていた試合でした。高さと個々の能力で劣る鹿教員クの目指すバスケットは、モーションオフェンスと呼ばれる、ボールを持たない人の動きまでチーム内で約束事を決めてチーム全体で攻撃すること。立ち上がりは、高さのミスマッチが出てインサイドを攻められ、0―7とリードを許して一方的な展開になるかと思われました。しかし、鹿教員クは190の長身選手までもアウトサイドから3Pシュートを放ち、相手の守備を揺さぶります。3Pシュートが立て続けに決まったことで序盤のリードを挽回し、攻撃のリズムがインサイドにも波及して歯車がかみ合いました。後半はむしろ鹿教員クの一方的な展開で、ややつまらない試合になってしまいましたが、鹿教員クは最後の最後まで攻撃の手を緩めませんでした。
 会場には小中高校生を中心に約1800人のバスケットファンが詰めかけて盛況でした。教え子の前で先生としてではなく、きょうは「あこがれのヒーロー」としての役割を存分に果たしていたと思います。
 1カ所だけでしたが、試合中、ずっと声でリズムを取って応援している子供たちがいました。今、鹿教員クが日本一を目指して活動をはじめてようやくそのスタートラインに立ったところです。これが何年かのちに、鹿児島でイベントを開いたら、会場の全員が声を出して応援してくれるようなチームになったら、その目指すものは達成されることになると思いました。きょうで僕は鹿教員クのファンにさせてもらった楽しい一日でした。

 

2003/03/22(Sat)
<究極の精神力>
 初めてミニバスケットの取材を見にいきました。今週は「バスケットづくし」の1週間でした。

 バスケットということで、バスケット漫画のバイブル「スラムダンク」を最近再読してみました。
 「スラムダンク」にはバスケットは言うに及ばず、あらゆるスポーツに共通する選手強化、チーム強化の方法論、勝者のメンタリティが生き生きと描かれています。あるスポーツ心理学者が「スラムダンク勝利学」なる本を出したほどです。あの漫画には勝者になりたいスポーツ選手に必要なものがちりばめられています。
 中でも僕が「これぞ究極の精神力」と思えるシーンがあります。
 インターハイ2回戦、湘北VS山王工の最後の勝負が決まる場面です。あの試合を描いた25巻から31巻までのすべてに、弱者が勝者に勝つヒントが隠されているといっても過言ではありません。僕がぴか一と思うのは最後に主人公・桜木が逆転シュートを決めるシーンです。
 残り10秒を切って1点差で負けていた。湘北は一年生エース・流川がボールを運びジャンプシュートを狙いますが数人のブロックにあいます。しかし、流川はフリーでそばにいた桜木にパス。劇的なフィナーレを飾るなら、派手なスラムダンクでも決めたいところですが、桜木が決めたのは、大会前に合宿で2万本打ち込んだ普通のジャンプシュートでした。ひとこと「左手はそえるだけ」と言葉を発して…
 この一本で勝つか負けるかという場面、普通なら勝負を意識してガチガチになるか、まったくの無心というところでしょう。しかし、桜木はこのわずか数秒で試合が決まるというほんの数秒の間、自分のやるべきことはパスをもらってジャンプシュートを決めるだけという自分の役割に徹し、「左手は添えるだけ」というシュートのコツを自分で復唱していたのでした。
 このシーンはあらゆるスポーツで起こり得る、勝負を決めるポイントの場面で生かしてもらいたいメンタリティです。ここが勝負どころというポイントで、自分がすべき仕事を瞬時に判断し、それを忠実に実行することだけを考える。当たり前のようですがなかなか出来ないことです。今はいろいろなスポーツのトレーニング術も確立していますが、身近にある漫画でもおろそかにはできません。

 

2003/03/21(Fri)
<ソフトボール観戦>
 日曜日、雨で順延となったちびっこソフトボールの最終日がきょうありました。きょうは試合が終るまでポカポカ陽気。取材に出た記者はみんな日に焼けて真っ赤になっています。
 優勝した隈之城の投手の子は、将来性がありそうです。スピードはさほどないのですが、手足の長さを存分に生かした投球が光りました。最近では勝負にこだわってチェンジアップやライズボールなど子供の肘に負担の掛かる変化球を投げる子が多い中で、「変化球で三振は取りたくない。真っ直ぐで三振を取りたい」という根性が気に入りました。中学でも投手をやりたいとか。将来が楽しみです。



2003/03/20(Thu)
<反戦への祈り>
 朝から社内も心なしか緊張感が漂っていました。
 きょうはアメリカがイラクに突きつけたフセイン大統領一家の国外退去の猶予期限が切れる日です。うちの新聞も攻撃が始まれば号外を出す予定でしたので、午後出勤の整理や印刷のメンバーも朝から出社して、テレビに見入っていました。
 スポーツ担当記者の2人も、号外配りの様子や街角の反応を取材する要員として待機していました。

 テレビ画面から爆音が聞こえたのは、午前11時半すぎでした。僕は「スポーツ維新の時代」の原稿をまとめているときでした。爆音が鳴るたびごとに身を切られるような痛さを感じました。画面に映っているのは、アニメでも映画でもありません。現実にアメリカはイラクの首都・バグダットに向けて巡航ミサイルを発射し、宣戦布告したのです。
 なぜアメリカがイラクを攻めるのか? 本当のところは僕には分かりません。ブッシュ大統領は「イラク国民を解放するのだ」と息巻いていますが、どんなにかっこいい言葉を並べていても武器を用いて他国に攻めこんだ事実に違いはありません。
 爆発が1回鳴るごとに、誰かの尊い命が失われているような気がして悲しくなります。かつて空襲を経験したことがある世代なら、空襲警報の音や爆音に昔の自分たちのつらい思い出が重なるかもしれません。今度の戦争がいつまで続くのか、分かりませんが多くの人命とイラク国内の市民生活の基盤が破壊されることは間違いないでしょう。

 このHPを始めた頃、催眠術の話を書いたことを思い出しました。催眠術にかかった人間に「あいつを殺せ」と命令しても、人間は「良心」を持っているから人殺しはできない。しかし「あいつがお前を殺そうとしているから、あいつを先にやつけてしまえ」とすると人を殺してしまうという。それが発展したものが戦争だといいます。つまり「あの国が攻めてくるから(世界野平和に脅威だから)先に攻めてしまえ」ということです。
 くしくも3月21日が催眠術の日(3、2、1でかかるものだから)。アメリカの正義は本当に正しいことなのか? イラクや朝鮮は世界の脅威なのか? 日本はどういう立場を取るべきなのか? われわれ1人1人が「地球市民」の1人として考えてみたいと思います。決してメディアから流れる情報で「催眠術」にかからずに、自分の意志をしっかり持ちたいものです。



2003/03/19(Wed)
<最近のNHK>
 きょうでカウンターが4万を超えました。3万に到達したのが12月3日。100日あまりで1万ですから1日に100程度のヒット数はあるようです。日記と記事と掲示板の簡単なホームページですが、高校野球を中心に鹿児島のスポーツを知りたいコアなファンには人気のページになりつつあるようです。

 ある人が「最近のNHKは怠慢だ」と批判していました。このところNHKのテレビを見ていると、やたら過去の番組の再放送が目立ちます。テレビ放送開始50周年ということで、50年を振り返る意味で過去の名番組を取り上げる機会が増えているのかもしれません。でもきのうの「プロジェクトX」はドラマ「スクールウオーズ」の元になった「つっぱり生徒と泣き虫先生」の再放送だったし、きょう昼の「スタジオパークからこんにちは」は年末でもないのに過去のゲストの名場面集でした。4月からBSで再び連続テレビ小説「おしん」の再放送が始まるということで、この数日は「おしん」少女時代の総集編が流れています。
 いくらなんでも、これでは過去の番組に頼りすぎではないでしょうか? 「おしん」の再放送なら数年前にも朝のBS2でやっていました。確かに連ドラを一気にメジャーな存在に押上げた名作ではありますが、その後光にいつまでたってもおんぶにだっこというのはちょっといただけません。「現場の人間がさぼるためじゃないか?」というその人の批判はあながち的外れではないかもしれません。

 このところ、なかなか短距離の練習をする機会がなかったので、きょうのSCCの練習では自己流で徹底して走り込みました。各関節の可動を広げる基礎ドリルをやり込んでから、100Mの流しを6、7本、スタートブロックは使わずに50Mダッシュを5、6本やりました。
 接地をかかとからではなく、拇指きゅうを意識すること。上体を突っ込むのではなく腰から前に進むような感覚をつかむことというのがきょうのアドバイスでした。どうもまだ地面をけって進むという感覚が分かりません。自分ではここで走っているスプリンターの人の走りを見よう見真似で走っているつもりですが、そうは見えないようです。何といっても走っている間の自分の姿がイメージできないので、いろいろアドバイスされてもなかなか自分で納得できないのが辛いところです。もっとも、今スプリンターでバリバリ走っている人だって子供の頃から陸上部で何度も何度も練習してつかんだ感覚であり、ちょっとアドバイスを受けてやっただけの人間がそう簡単にマスターできるはずもありません。詰まるところは反復練習なんでしょうね。



2003/03/18(Tue)
<スポーツビジネス>
 いよいよアメリカとイラクの戦争は避けられない状況になったのでしょうか。厳しい時代です。

 きょうはバスケット協会関係者と会っていました。1カ月ほど前に「キーワード」というタイトルで日記を書きましたが、きょうのキーワードは「民間企業の力をバスケットの世界に取り込む」「タニマチ感覚の否定」「企業とスポーツの対等な関係」「費用対効果」「自分たちのソフトウエア(バスケット)に自信を持て」「ソフトウエア(バスケット)の価値を高めること」「コミュニティを利用したビジネス」「スポーツを見る楽しみの元は我が子のかけっこ」などです。
 今回お会いした方は、スポーツのビジネスとしての可能性を真剣に模索しており、いくつかの成功例が聞けたので非常に有益でした。その目指すところは、僕が鹿児島のスポーツを伝えるメディアを作りたいという活動にも大いに参考になるところがありました。
 こういう活動をしている根本にあるのは「バスケットの楽しさ」だといいます。自分自身がバスケットが好きでたまらず、日本一を目指すチームに貢献したいという純粋な情熱を持っている一方で、ビジネスマンとして冷静な目を持っている部分に感じ入りました。
 スポーツは楽しむものである。「スポーツ維新の時代」は非常に肩に力が入ってしまって今、頭を悩ましていますが、僕もこの気持ちを忘れないようにしたいものです。



2003/03/17(Mon)
<調子の良し悪し>
 宿直明けで夕方までぐっすり眠り、母校の練習に行ってきました。
 内野ノックをやりました。どうもこのところ選手のプレーに今一つ落ち着きがなかったので、ノック前にみんなを集めて一つ一つ確実なプレーをすることと、ミスをしたら余計な謝罪はいいから10回ジャンプして何が良くなかったか考えるように指示しました。
 約40分間、一、ニ、遊撃の3カ所で併殺プレーの練習でしたが、所々ミスはありましたが、だいぶ持ちなおしたような感じを受けました。週末の練習試合で結果を出して落ち着いたのかもしれません。ミスをしたらジャンプしなければいけないとペナルティを与えたことで、ゴロに対する集中やミスをなくそうという意識が動きに反映されて丁寧なプレーを心がけていたような気がしました。ペナルティを与えないと、集中できないというのも良くないのですが、ひとつの意識づけにはなったのでは思っています。
 このところ練習や練習試合をみながら、チームの良し悪しを判断する材料を集めていますが、目に見える結果だけでは分からないことが本当に多いです。練習はいい感じに見えてもゲームではさっぱりというのもあるし、練習試合の戦績は良くても本番はさっぱりというのもあるし、練習試合が泣かず飛ばずでも公式戦で見違えることもあるし、なまじ情報を持っているがゆえに判断できないことがたくさんあります。要は最終的な目標をどこに置き、一つ一つの結果に一喜一憂しないで、組み立てているものを見極めることが大事ということです。