2003/05/18(Sun)
<底辺拡大>
 体操競技の女子は団体戦の出場がありませんでした。当然、インターハイに団体で出場するチームもありません。長年、体操に関わっている関係者も「インターハイに出なかったことは記憶にない」事態となりました。
 団体戦は1チーム3人いないと組めませんが、今大会はチームを組めた学校がありませんでした。女子体操の場合、種目はゆか、段違い平行棒、平均台、跳馬と4種目あります。インターハイの場合は規定演技と自由演技の両方をこなさないといけませんから、一人で8種目をマスターしなければいけません。道具を使ったり、専門の指導者でなければ教えられないなど、競技の特殊性が競技人口減少のネックになっています。
 それでも県協会の理事長は「将来に向けての明るい見通しはある」といいます。4年前に県が体操用の専用ピットを作りました。そこを使って小中学生を指導する体操クラブがあるため、ジュニアのレベルは確実に上がっているのだそうです。今後はそういった選手が高校に入っても続けられる環境をどう作っていくかが課題でしょう。記事にもその辺を盛り込んでおきました。



2003/05/17(Sat)
<伝統の力>
 午前中に新体操の団体戦を取材しました。
 新体操といえば鹿児島では鹿児島純心の独壇場で、県総体13連覇と連勝記録を伸ばしています。でも近年鹿児島実が力をつけて、4月の学年別・種目別選手権では鹿純心を抑えて優勝するなど、今年は鹿純心のV14を阻止する有力候補と目されていました。
 取材する側のホンネを言えば「歴史の変わるところをみたい」です。でも結果は鹿純心が2点差以上つけて「圧勝」でした。お互いに持ち味を出し切ってハイレベルな争いの結果ではありません。鹿純心は「挑戦者の気持ち」でミスの少ない演技を心がけたのに対して、初めて「挑まれる気持ち」で臨んだ鹿実は大きなミスを連発し持ち味を発揮できないまま終わってしまいました。
 素人目にはなかなかうまいか下手かの判断が難しい競技ですが、きょうの鹿実の演技には素人の僕が見ても明らかな場外などのミスが目立ちました。ここぞという本番で力を発揮できるか否か、どのスポーツでも共通するテーマですが、勝つことがユニホームにまで染みついた伝統校ほど、それを熟知しているし、振興勢力ほどそれが肝心なところでなかなか発揮できません。
 でも鹿純心の子も、鹿実の子もお互いを良きライバルとして切磋琢磨しあえることを喜んでいます。そういうライバルがいることはいいことです。今後新体操を見る楽しみが増えました。



2003/05/16(Fri)
<一面トップ>
 一番驚いているのは書いた本人かもしれません。きのう書いたSCCの「障害者陸上競技普及・育成事業」の記事がなんとうちの一面トップで掲載されていました。
 もともとはスポーツ面の囲み記事でも行こうかと思っていたのですが、高校総体が始まったため、紙面にゆとりがありません。総体初日の紙面がいろんな記事と写真を詰め込みすぎて、見栄えの悪い紙面になってしまっていたので、できるだけ出稿量を減らす工夫を考えました。
 障害者のスポーツに関する話題ですから、社会面でもいいかと思い、デスクに「社会面に行きたいのですが」と提案。あっさりゴーサインが出たので、てっきり社会面の腹にでもいくのかと思っていたのですが、夕方「一面で行くことにしたから」と連絡がありました。で朝見たら、一面の、しかもトップ記事になっているではありませんか!!

 自分で書いておきながら思うのは、よその新聞では絶対に一面トップになるような記事ではないということです。以前は、そういったニュースを一面に持ってくるような、うちの新聞の考え方に疑問を持っていたのですが、最近では「そんな新聞もあっていいのかな」と思うようになりました。逆に考えれば、うちの新聞はそういったありふれているけど、身近なものを掘り起こした記事が一面に載る新聞というはっきりした特色にもなっています。新聞も最早新聞だから生き残れるという保障はどこにもない時代です。その中で生き残っていくために、はっきりした方向性があるのはいいことだと考えるようになりました。



2003/05/15(Thu)
<ミス>
 今朝会社に来てみたら、自分が重大なミスを犯していたことに気づきました。
 休日前の13日に九州大学野球の記事を書きました。鹿児島大が勝った成績だけを先に見て、第一工大の試合は雨で順延になったと書きました。ところが今朝の新聞には順延になったはずの第一工大の記事が出ていません。
 きのうの担当者が見落としていたのかと思って、会社に出社して朝イチで確認してみました。ミスしたのはきのうの担当者ではなくておとといの僕でした。僕の中では完全に第一工大の試合は順延になったと思い込んでいましたが、鹿大、工大とも13日に試合をしてどちらも勝ってベスト8に進んでいました。自分が確認したはずの順延情報のどこにも工大の順延は書かれていません。
 まったく穴があったら生き埋めにしたいほど、恥ずかしいミスです。反省…



2003/05/14(Wed)
<障害者スポーツ>
 県高校総体が開幕しました。いよいよ、息を抜きにくくなる日々の始まりです。

 きょうは休日。夕方はSCCの練習に顔を出しました。これから総体やら高校野球で練習になかなかいけない日々が続くので、練習にいける時間は貴重です。
 5月からSCCでは障害者へのスポーツ普及事業を始めました。「スポーツ維新の時代」で書いたように、陸上を生かした他の分野への新しい事業展開です。
 内容は毎週水・土の2日、約1時間半の練習がメーンになります。今のところスタッフ3人、競技者3人の6人で活動しています。いずれは記録会を開催したり、指導者の派遣事業をするなどの事業展開を考えているそうです。
 障害者でもスポーツをしたい人は多いけど、専門的なことを教えてくれる人が少ないといいます。そういう場を提供したいと太田さんは話していました。いい機会だったので、練習前に取材しました。なかなか意義深い記事が書けそうです。



2003/05/13(Tue)
<エール>
 午前中にテレビを見ていたら、懐かしい顔に会いました。
 地元放送局の番組に、今年高校を卒業して航空会社でグランドホステスとして働いている女の子がゲスト出演し、新入社員として頑張っている様子を話していました。
 高校時代はラグビー部のマネージャーをしていて、いつでも自然と笑顔なのが印象的な子でした。卒業後は空港で働くというのは聞いていましたが、期せずして今どんな仕事をしているのか、知ることが出来ました。グランドホステスとは、空港で窓口の受付をやったり、荷物を運んだり、結構体力のいる仕事だそうです。VTRで日ごろの仕事ぶりが流れていましたが、場内アナウンスをしたり、接客をしている姿が結構さまになっています。将来は「接客のプロ」を目指すのだとか。最後に監督さんからのメッセージが流れた時には、お互いよく知っている人なので思わずウルウルしてしまいました。

 記者を始めて5年たちました。最初の年に高校3年生だった人が順当にいって今年大学を卒業し、社会人になっていることになります。巨人にいった木佐貫君やダイエーの杉内君らはその代表格です。ダイエーの川崎君とは取材した時にいっしょにキャッチボールをしたことがあります。野球に限らず、いろんな競技で顔見知りになった選手やマネージャーが毎年巣立っていきます。卒業後も頑張っている姿に接すると、僕も昔のことを知っているだけにうれしくなります。鹿児島から巣立っていく全てのスポーツ選手の監督のような感じですかね。(笑)



2003/05/12(Mon)
<メディアが主催すること>
 うちの新聞ではちびっこソフトボールや、サッカー、高校サッカーフェスティバル、サーキットゴルフ大会などのスポーツ主催行事があります。
 うちに限らず、朝日や毎日が高校野球を、毎日が社会人野球を、読売や中日がいわずと知れたプロ野球球団を持つなど、スポーツと新聞・放送などのメディアとは密接な関係にあります。スポーツにとっては、自分たちが出た大会を報道して世間に伝えたり、記録として残しておくことは基本的にうれしいことです。またメディアにしても主催して大会関係者に名前を売ることで、新聞の購読者や広告獲得につなげ、利益を得ています。
 ただ一方では弊害もあります。メディアが主催に入ることで、メディアが本来持っているジャーナリズム的な批判精神がそがれる危険性があるということです。
 いい例が高校野球です。真夏の最も熱い時期に高校生に連戦を強いる高校野球は、高校生の体に過度な負担を強いるという問題を含んでいます。でも朝日が主催として入っていると、そういった批判を大々的に展開することは自社の利益を損なうものですから、その当たりの問題提起ができにくいということになります。同じことがプロ野球にも当てはまります。
 うちの場合も例外ではなく、例えばちびっこソフトの大会でちょっとでも批判的な記事が載ると「あれはどういうことだ!」といったクレームが寄せられたことがあります。
 やみ雲に揚げ足を取ることがいいとは思いませんが、大会をよりよく運営するために、もっと広くいえばスポーツ文化を充実させていくためには、健全な批判精神は欠かせません。よいしょよいしょするだけでは何も育たないのです。いろんなスポーツ大会にメディアが主催・後援といったかたちで介入し、広く世間一般に伝えるというのは意義のあることです。ただし、ジャーナリズムの精神を失ってはならないというのも、より大事なことだと思っています。