| 2008/05/15(Thu) |
| <地域の力> 先日の強化記録会の正式な記録が分かりました。 http://gold.jaic.org/jaic/member/kagosima/2008/result/1kyoka/mt.pdf 記録は18分7秒73。一般・高校男子五千は3組66人が出場しており、僕は第1組で19人中14位。全体では66人中61位という記録でした。あの強風下のレースで大人になってからのベストタイムを7秒縮めたことになります。 きのうの取材に訪れた学校で、短い時間でしたが内野ノックを打たせてもらいました。沖縄のグラウンドは土が乾いていてとても硬いです。叩きつけると高く弾みます。あまり変なイレギュラーもしないので、テンポ良く気持ちよく打球が打てました。 この学校では「選手の能力の高さ」に着目しました。主将が「最近は140キロ投げるピッチャーも普通に感じます」と言います。数年前から沖縄では、140キロ台の速球を投げるピッチャーが普通にいると聞いたことがあり、それはどうやら事実のようです。実際、このチームには4人の投手がいますが、エースはMAX145キロ、その他の投手も135キロ以上のボールを持っているそうです。 ボールは速ければいいというものではありませんが、速いボールが投げられるというのはとりあえず魅力的です。その要因は何か。地元の子供たちも「何でですかねぇ〜」と首をひねります。一概に理由をいえるものではありませんが、いろいろと監督さんや選手に聞いてみて、いくつか考えられることがありました。 ひとつは身体能力の高さ。もともと沖縄の子供たちは本土に比べると走ったり、投げたりする能力が高いといいます。加えて沖縄では、中学の軟式野球やポニーリーグ、ボーイズリーグなどの硬式野球などの少年野球が盛んなのだそうです。冬でも暖かいから、年中ボールを触る機会には恵まれています。ユニークなのは、中学の軟式野球を終わった子供たちが、高校に入るまでに地域にあるチームに所属して硬式に慣れさせるという取り組みがあることです。 いわゆる正式な少年野球のリーグに加盟しているチームではなく、高校で野球をしたい中学3年生が地域単位で集まり、週末練習をします。「オール浦添」とか「オール○○」というチーム名で十数チームあり、そのチームだけでの対抗戦もあるそうです。実際このチームのバッテリーも、そういうチームの出身でエースは「最初は硬式が怖かったけど、慣れると楽しくなった。学校は違っても昔からの仲間なのでそれで本当に野球が好きになった」といいます。 素晴らしい取り組みだと思います。そういうチームの指導者は、スポーツ店のおじさんとか地域の野球好きな人たちだそうです。これぞまさに「草野球」です。草野球で本当に野球が好きになった子供たちが高校で野球を続ける。そんな子供たちが、1カ所ではなく各地にいるから全体のレベルも自然と上がってくる。実際にその通りかどうかは、まだ詳しく検証してみないといけませんが、そういう「地域の力」をスポーツに取り入れることは、野球だけでなくこれからのスポーツを考える上で大事なことだと確信しました。 |
| 2008/05/14(Wed) |
| <半年ぶりに沖縄> きのうから3泊4日の日程で沖縄取材に来ています。雑誌社の依頼で、沖縄の高校野球の取材です。春センバツの沖縄尚学の優勝をはじめ、九州準優勝の浦添商など近年めきめきと力をつけているといわれる沖縄高校野球の強さを探る旅です。ちょうど昨年の12月に沖縄尚学の取材に来て以来半年ぶりの沖縄です。 「『なんくるないさぁ』は悟った人間の言葉ですよ」 昨夜一緒に飲んだある監督さんの言葉です。「なんくるないさぁ」は沖縄言葉で「なんとかなるよ」という意味ですが、良くも悪くも沖縄人の一面を現した言葉であると本で読んだことがあります。 確か「松坂世代」(矢崎良一著)でソフトバンクの新垣渚について書かれた文章でした。素晴らしい身体能力を持った選手が沖縄には多いのに、プロで大成した選手が少ないのは、この「なんくるないさぁ」の精神が都会の風潮に合わず、挫折してしまうからだという話だったように思います。 今回の取材で、僕はどんな切り口で沖縄のチームに話を聞こうか、あれこれ考えていましたが、きのうの監督さんの話でこの「なんくるないさぁ」をテーマにしようかなと考えています。近年目覚しく強くなっているといわれる沖縄の底流にはこの「なんくるないさぁ」の精神をちゃんと悟ったチームが出てきたのではないかという仮説です。まぁ、この仮説がどこまで正しいかは分かりませんし、全然違った内容になるかもしれませんが、取材のひとつテーマができたので、これからの沖縄取材が俄然楽しみになってきました。 |
| 2008/05/10(Sat) |
| <自己ベストではあったけど…> 今季2度目のトラックレースとなる本日の強化記録会。記録は手元の時計で18分9秒と前回の県記録会より記録は伸びましたが、自分以外のことも含めていろいろもの申したくなる大会でした。 午前中はオルタナでケア。右腰の痛みをとるために針も打ちました。ついでに酸素カプセルにも行って、事前の準備としては自分の中で最良の選択をして、意気揚々と会場に向かいました。競技開始予定の16:00まで時間があったので、隣の県立鴨池球場であった招待高校野球を観戦。スタート時間から逆算して約1時間前、ちょうどSCCの練習が始まった頃にウオームアップを兼ねて基礎ドリルをやっていたら、途中でZ安コーチが「もう召集始まってますよ」。慌てて競技場に向かうと本当に名前が読み上げられていました。これが最初のコールかと思いきやもうすぐ出発するとのこと。ろくにアップもできないまま、それでもジタバタしてもしょうがないので、今の自分に出来うる最善の準備をして走ろうと腹をくくりました。 最初の1キロは3分20秒。2キロは6分57秒。アップ不足の割にはなかなか上出来な序盤でした。バックストレートの向かい風はかなりきつかったですが、周囲も同じことを考えていると思ったので、あえて向かい風で積極的に仕掛けることを心掛けました。さすがに中盤はアップ不足で体が動かないのと風の強さで1キロ3分43秒、3分53秒と大きく落ちました。最後は鶴翔の高校生と激しいデッドヒートでゴール。厳しいコンディションの中で目標の17分台には届きませんでしたが、レース展開や配分など前回以上にいろいろなことを考えてレースができたのは大きな収穫だったと思います。 ただ終わった後で、何でレース開始が30分も早まったのか、疑問に思いました。僕も含めてSCCから出場する予定の3人はアップ不足でろくな走りが出来ませんでした。走る直前までは「こんなこともあるのかな」ぐらいの気持ちで切り替えて頑張りましたが、あとからいろいろ聞いてみると陸上競技で予定時間をちゃんと守らないのは問題のようです。 陸上の場合はタイムテーブル通りに進行することが原則です。なぜなら選手は競技時間から逆算してアップするからです。短距離のスターターをするある人は「予定より2、3分早くなるだけでも気を使う」といいます。それぐらい直前のアップにデリケートになるということでしょう。お客さんも自分の目当ての選手の応援にその時間に合わせて来るといいます。今回は大きな大会ではなく練習の延長のような強化記録会とはいえ、競技会は競技会です。早くなるなら早くなるで、せめて事前にその案内ぐらいあってしかるべきでしょうが、競技場でずっと待機していた僕以外の2人もそれはなかったといいます。ちゃんとアップできていたらもっといいレースができたのに思うと、残念で後から後から不満が出てきました。 |
| 2008/05/09(Fri) |
| =スポかごNEWS更新情報= ・連載「楽しむ」だけで…第5回 http://spokago.blog68.fc2.com/blog-entry-194.html <明日の目標は…> あしたは県の強化記録会に出場し、今季2度目の五千に挑戦します。 5月に入ってから竹内コーチにメニューを作成してもらい、SCCの練習がない日も、ほぼメニュー通りの練習ができています。前回県記録会を走ったときは、前夜にお花見で飲んで翌日仕事をすませてからのレースと、直前のコンディショニング作りに課題を残しましたが、今回は調整も順調です。気がかりは右腰の張りが抜けないことですが、明日はアサイチでオルタナに行き、ついでに酸素カプセルにも入って今考えうる万全の状態でレースに臨もうと思います。 水曜日に300×10をペース56秒、リカバリー45秒でやりましたが、それほどきつさを感じず、余裕を持って終わることができました。前回は18分14秒だったので、今回の一番の目標は「17分台で走ること」。できれば17分30秒ぐらいでいきたいです。そのためには1キロ3分30秒のペースでどこまでいけるかがカギになります。水曜日の練習の状態で竹内コーチいわく「そのぐらいはいけると思いますよ」と太鼓判を押してもらいました。どこまでいけるか分かりませんが、全力尽くして頑張ろうと思います。 |
| 2008/05/07(Wed) |
| <読破> 珍しく1日で2冊の本を一気に読破してしまいました。どちらも分野は違いますが、面白くて時間を忘れてしまいました。 一冊目は「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子著、講談社・http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031763027&Action_id=121&Sza_id=A0) 陸上を少しでもやったことのある人なら、思わず「わかる、わかるぅ」と相槌打ちたくなることが随所に出てきます。僕もかつて「風をつかまえた少女」と題して、ある女子高校生スプリンターについて書いたことがあります(スプリントを「風」で表現したところに妙に親近感を感じます)。彼女の高校3年間の陸上生活を掘り起こすことで、スプリントという競技の魅力や、高校生の等身大の生活を描きました。こちらはフィクションで、主人公の高校生の一人称で書いてますから、もっと深く陸上をする高校生のホンネが描かれています。僕は長距離が専門ですが、これを読んで4継(400mリレー)を走ってみたいと思うようになりました。 もう1冊は「『冤罪』を追え 志布志事件との1000日」(朝日新聞鹿児島総局著・朝日新聞出版・http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032065810&Action_id=121&Sza_id=A0) こちらは夕方、SCCの練習に行く前に買って、家に帰って夜中までかかって、本当に一晩で読み終えてしまいました。2月に大学の恩師の浅野先生が志布志事件の取材で来鹿した際に当時の朝日新聞の総局長にお会いして、こういう本が出ることになると話されていて楽しみにしていました。中山県議夫妻をはじめ、懐集落で会った人たちが登場しとても身近に感じると同時に、警察内部に深く食い込んで真相に迫ろうとするジャーナリスト魂の真髄に触れたような気がしました。このところ、いろいろやるべきことは多いのに、ちょっと緩んでほったらかしにしている自分の今を反省し、思わず背筋が伸びた一冊でした。 |
| 2008/05/06(Tue) |
| <公開生放送> きのうはNHK鹿児島放送局の展望スタジオで、NHK旗高校野球50周年のラジオ特別番組を見学しました。2時間近い公開生放送でしたが、内容盛りだくさんで実の詰まった良い番組でした。 今年で50回目になるNHK旗ですが、冒頭で取り上げたテーマが「NHK旗で優勝すると夏の甲子園に行けない」というジンクスの話でした。実際、NHK旗の優勝校と直後の夏の代表校が一致しないことがこれまで多くあって、関係者の間では公然とささやかれていたジンクスではありますが、それを主催放送局、しかもNHKが取り上げたことはすごいことだと思います。 こういう特別番組は「いかにこの大会が鹿児島の高校野球に貢献したか」を自画自賛するのが定番です。今回の番組には、もちろんそういう要素もありましたが、どちらかといえば主催者としては目をつぶっていたいジンクスに正面から取り組んだことが素晴らしいと思います。98年の鹿実・杉内や06年の鹿児島工などを取材して、NHK旗で敗れた悔しさが夏につながったという視点も興味深い切り口でした。 野球解説者の定岡正二さんや、当時のライバルだった鹿児島商のエース・堂園喜義さんらをゲストに招き、鹿児島の高校野球の大きな節目となった74年夏の話題になりました。司会の荻山アナから、事前に拙著「鹿実野球と久保克之」を参考にさせて欲しいという連絡がありまして、どんな番組になるか楽しみで会場に足を運びました。堂園投手がいかにすごい投手であったかの体験談や74年夏の鹿児島大会の決勝の話など、当事者の話が面白かったです。 メーンの74年夏の東海大相模戦を当時の音声を交え、荻山アナが実況、定岡さんが解説した再現ドキュメントは秀逸でした。僕は拙著第3章「ターニングポイント」で、この試合を文章で再現することを試みましたが、こんなかたちで音声と当事者の談話を交えながら試合を振り返るスタイルが斬新でした。僕は実際その頃母親のお腹の中にいてこの試合は見ていませんが、目を閉じるとその試合のワンプレー、ワンプレーが蘇ってくるようでした。スタジオには40代以上の人たちが多くいて、この試合を実際に観戦したり、鹿児島の盛り上がりを体感した世代にとってはもっと感慨深いものがあったことでしょう。 福井さんが歌うNHK旗テーマソング「エール」も、柔らかく優しい感じが逆にマッチして素敵でした。放送のあとであいさつしたとき「一瞬、誰か分かりませんでした」と言われて「減量作戦」の効果を実感しました。ふと去年の11月に鹿実の学園祭を取材した時、福井さんのコンサートアルバムと拙著を「物々交換」したことを思い出しました。 |
| 2008/05/05(Mon) |
| =スポかごNEWS更新情報= ・なでしこリーグ第4節 http://spokago.blog68.fc2.com/blog-entry-193.html |
| 2008/05/04(Sun) |
| =スポかごNEWS更新情報= ・県陸上記録会 http://spokago.blog68.fc2.com/blog-entry-192.html <お知らせ> 5月5日、午後0時20分より、NHKラジオ第1放送でNHK50周年記念ラジオ公開生放送「鹿児島の高校野球を語る」があります。 ゲストに鹿実出身の野球評論家・定岡正二さんや、元鹿商のエース・堂園喜義さん、第1回大会で鹿児島玉龍の優勝投手だった米盛史郎さん、本大会のイメージソングを歌うシンガーソングライターの福井静さんらをゲストに招いて午後2時まで鹿児島の高校野球について語るという番組です。 先日、NHKのO山アナからメールがあり、番組中で拙著「鹿実野球と久保克之」の一部を引用して使っていただけるとか。今年はNHK旗50周年ということで、いろいろ楽しみな企画を盛りだくさんで準備しているそうです。お時間のある方はぜひ、NHKラジオ第1放送をお聞きください! ちなみに僕はスタジオ見学OKだそうなので、直接スタジオに足を運んで見学しようと思っています。 |
| 2008/05/03(Sat) |
| =スポかごNEWS更新情報= ・連載「楽しむだけで…」 http://spokago.blog68.fc2.com/blog-entry-191.html <スポーツ日和> ゴールデンウイークを3日以降は「後半」と表現するんですね。GWは、スポーツ関係者も家族サービスに時間を当てるためか、意外にスポーツのイベントも少なくて新報時代からも比較的のんびり過ごせます。あすで廃刊丸4年が過ぎたことになります。 きょうは朝から陸上競技場で県記録会の取材。横の県立球場では毎年恒例のベースボールフェスタが開催されています。競技場周辺では、アップをする小学生から一般までのアスリートがいて、応援に駆けつけた保護者や関係者がいて、別の場所ではフェスタでやってきた高校球児がトレーニングで走り込んでいたり、雲ひとつない絶好の「スポーツ日和」の元で、存分にスポーツを満喫している姿に何ともいえず心落ち着くものを感じました。 ジュニアクラブ指導者のNさんと陸上談義。今年の鹿児島の高校生は全国でも入賞できそうな選手が多数いますが、彼らの多くが小中学校からクラブで育ち、うまい具合に学校と連携しているという話で盛り上がりました。 僕が所属しているSCCをはじめ、ナンバーワンクラブや鹿児島ジュニアといったクラブ組織ができて、小学校から一環指導でやってきた選手が高校で活躍し始めています。こういったクラブ組織ができて一番のメリットは、それぞれの学校に専門の指導者がいない学校の子でも、本気で強くなりたいという気持ちがあれば、自分が学びたい指導者の元で頑張れる点です。水泳はだいぶ前からそういうクラブが充実していて、学校とクラブで二重の選手登録ができるなどでジュニアからの一環指導体制が充実しています。今世界レベルで通用する選手が多数出ているのも、その影響は大きいでしょう。 鹿児島の陸上でも、そういう活動の成果が少しずつ芽生えてきたのを、僕自身も自分で陸上をしながら体感しています。次のステップはそうやって育ってきた選手が、県内で活躍できる受け皿を作ることです。こちらは「競技レベル」と同様に「生活」という重要な要素がありますから、一朝一夕にはいかないのですが、今はこうやって陸上を支えるゆるぎない底辺を作る時期なのでしょう。 |
| 2008/05/02(Fri) |
| <リンク> スポーツジャーナリストの二宮清純さんが運営する「スポーツコミュニケーションズ」のサイトに「スポかごNEWS」がリンクさせて頂けることになりました。 http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/tinyd0/index.php?id=13 「スポかごNEWS」の構成は、二宮さんのサイトを参考にさせてもらいました。そもそも僕が今の活動を続けている思想的な根幹は、二宮さんの著書や発言に影響されたものが大きいです。新しいスポーツのあり方やスポーツを通じた地域発展について、この鹿児島でどう実現させていくかを僕自身のテーマにしています。 東京から遠く離れた鹿児島は、東京的な発想では「過疎」の地域かもしれませんが、鹿児島ならではのもの、鹿児島でしかできないものがたくさんあります。観光や焼酎、農畜産物では頑張っている人はたくさんいますが、スポーツの分野でそれを明確に発信している人は少ないです。だからこそ僕が切り開いていく場所があると考えています。 これまで、1人で粋がって自分で空回りしていましたが、今はいろんな人の力を巻き込んで、夢や理想を共有できる人の輪を作っています。こういうかたちで、「師匠」とのつながりができたことをうれしく思います。 |